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カエルは縁起物!日本・海外で幸運といわれる理由
幸運を運ぶ動物シリーズ、これまで
馬、象、ウサギを紹介しました。
今日は、カエルについて書きます。
様々なかわいらしいカエルgoodsを見かけますし、
とても人気がありますね。
「カエル」の語呂合わせで縁起がいい
無事カエル(旅行運、交通安全)
お金がカエル(金運)
福カエル(幸運)
若ガエル(健康、美容)
相手の気持ちをカエル(恋愛)
「カエル」という言葉と様々な意味をかけて
幸運とされます。
お金がカエル、は、特にがまぐちの財布は
縁起が良いものとされています。
ガマガエルが大きくクチを開けた状態に似ている
ということで『がまぐち』という名前が付いたと
言われています。
カエルの特徴から縁起がいい
前にしか飛ばない
ぴょんぴょん飛ぶ(仕事運、立身出世、開運)
鳴き声が届く=願いが届く(心願成就、コミュニケーション、良縁)
古代から神の使いと言われている
カエルは、幸運を運んでくる神の使いといわれます。
古事記
「久延毘古(クエビコ)」の相棒「多邇具久(タニグク)」は、
ヒキガエルの神様です。
久延毘古は案山子で、田んぼの神様、知恵の神様です。
大国主神の前で、多邇具久は久延毘古の知識の豊かさを
紹介しています。
猿田彦大神の使い
猿田彦は道案内の神様です。
「無事カエル」にちなんで、カエルが使いとなった
と言われています。
縄文土器に蛙文様
考古館の説明に「不死性の象徴」「豊穣の象徴」
とあります。
「半人半蛙文有孔鍔付樽」はカエルと人間あいのこ
のような精霊の像だそうです。
縄文時代にすでに、カエルがこのような扱いで
登場することは、とても興味深いですよね。
卑弥呼の時代には、カエルを神様にお供えしていた⁈
ー奈良県 纒向(まきむく)遺跡で祭祀用のカエルの骨が出土
古代、邪馬台国の有力な候補地とされる
奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で、
その前にモモの種などが多数出土した3世紀中ごろの穴から
カエルの骨(100点以上、12匹分)が見つかりました。
ツチガエル、ナゴヤダルマガエル、二ホンアオガエル
の種類だと判明しています。2019年のことです。
カエルは古代から霊力のある生き物とされており、
カエルが祭祀用に供えられていたことを示す貴重な発見
と言われました。
海外でのカエルも見ていきましょう。
バリ 豊穣 子孫繁栄 雨の神様
多産なところから、豊穣、子孫繁栄
雨の日の前に鳴くことから、雨の乞いの神の使い
というように、神様の使いや神聖な生き物として
愛されています。
バリに行くと、たくさんの木彫りのカエルさんの置物を
見かけますよね。石彫りなどもあるようです。
インド 雨の神様
雨の神様とされています。
雨を降らせるために、ヒンドゥー教の雨の神様が喜ぶ
とされているカエルの結婚式が行われる風習があります。
カエルがヒンズー教にのっとった結婚式を挙げれば、
喜んだ神様が雨を降らせてくれると言い伝えられている
そうです。
飾りの衣装を身にまとい、新婦にはシンドゥールという
赤い粉が塗られます。
結婚式は6時間におよび、場所によっては1,000人以上もの
人々が参列し、儀式の間、参列する人々には何百皿もの
料理が振舞われるすることもあるようです。
さらに、収穫を祝い、無病息災を願う儀式で、
少女がカエルの王子様と結婚(!)し、
僧侶が妻となったことを宣言する、というものです。
残念ながら、物語のように、カエルが実際の人間の
王子様に変身することはないのですが。
物語の中のお話ではなく、実際の儀式です。
驚きですね。
中国 3本足でお金をかき集める 財運
財運のシンボルとされます。
3本足の蛙で、前と左右の財をかき集めることから、
財運を司る聖獣として人気があります。
3は「新しいものを生み出す」とされます。
「青蛙神(せいあじん)」がでると、金運があがり、
幸せが訪れると言われます。
また、天災を予知する神様、子孫繁栄の神様とも
言われます。
ヨーロッパ 豊穣・良縁・子孫繁栄・変容
たまご→おたまじゃくし→カエルの3段階変身
を象して、良い意味で「変化の象徴」とされます。
グリム童話の一番最初のお話に、カエルが登場します。
「カエルの王子様」(別名「鉄のハインリヒ」
原題 Der Froschkönig oder der eiserne Heinrich、KHM1)
グリム童話 カエルの王子様
グリム童話でも、幸せをもたらす存在として描かれています。
まとめ
カエルは、日本だけでなく、海外でも、
同じように、幸せをもたらす存在として
人々に愛されていることがわかりますね。
世の中には様々なカエルgoodsがありますが、
あなたはどんなカエルさんが好みですか?
▲Frog Wedding ▲Frog Prince & Princess