幸せを運ぶあれこれ

うさぎが縁起がよい!のはなぜ?ー東洋・西洋のユニークな理由

うさぎが縁起がよい!のはなぜ?ー東洋・西洋のユニークな理由

ラビット
幸運を運ぶとされる動物シリーズとして、
、を紹介してきました。
今回はうさぎにスポットをあてていきます。

うさぎが日本で縁起がよいとされる理由

「因幡の白兎」神話(古事記)で白兎が縁結びをしたから

「因幡の白兎」という話は知っている方も多いでしょう。
この神話の舞台となっている白兎海岸は島根県にあります。
白兎神社には白兎神が祭られています。
白兎は、特定の人とのご縁を結ぶ、と言われます。

ー神話の簡単あらすじー

ウサギは、なんとかして因幡の国まで行ってみたいと思っていましたが、自分の力では渡ることができません。ウサギは、ワニザメに並ばせ、その背中の上を渡って、因幡の国に行くことに成功しました。しかしつく寸前に、からかってしまいました。するとワニザメは怒り、毛を剥ぎ取られて丸裸にされてしまいました。

泣いているところへやってきた八十神たちの言う嘘の処置をしたところ、さらに痛みが増してしまいました。

この話を聞いた大国主は、ウサギをかわいそうに思い、正しい処置の仕方を教えます。
大国主の言うとおりにすると、体の傷は楽になり、毛も回復しました。

感激したウサギは「あなたは八上姫の婿になるでしょう」と言いました。
すると、その通り、八神姫と大国主は結ばれたのでした。

このお話の教訓は

「因果応報」:大国主はかわいそうなうさぎを助けたー
八神姫と結ばれた

「調子にのってはいけない」:せっかくワニザメの背を渡ってもう少しで因幡の国へ
行けるところだったのに、余計なことをしたために怒りを買い、
因幡の国に行きつけないだけでなく、丸裸に

ウサギは多産だから

ウサギは、繁殖力が高く、1回の交尾で妊娠確率はなんと99%。
1回の出産で6~10匹の赤ちゃんを産みます。
野生界では弱い立場のため、たくさん子孫を残すようになって
いるのです。「子宝祈願」「子孫繁栄」に縁起がよいとされます。

大きな耳で情報収集力が高いから

ウサギは大きな耳が特徴。
大きな耳は、たくさんの音を集めることができます。
敵からのリスクを俊敏に察知するために発達したのですね。

もう1つ、熱を効率的に放出する役割もあるようです。
なので、ウサギは汗をかかないようです。

月=ツキで縁起がいいから

月にはウサギが餅つきをしていると言われますよね。
月=ツキで、「ツイている(運がいい」とされます。

お月見

On a moonlight night (月夜の夜に)

春に駆けまわり、飛躍を想起するから

ウサギは春に冬眠から覚めて、
ぴょんぴょんと跳ねて駆け巡る様子から、
金運上昇、開運に縁起がいい、とされます。

他の国もみてみましょう。

中国での月のウサギ 縁起がよいとされる理由

moon

日本と同じように、中国でも、中秋の名月には
お月見をする習慣があります。
日本では月見団子ですが、中国では月餅です。

不老長寿の薬を作る、神の使いと考えられているから

中国では、ウサギは、餅つきではなく、
長寿の薬を作っていると言われています。

ー中国、月の民話の簡単あらすじー

昔、太陽は10個ありました。
人々は太陽の熱さに苦しんでいました。
后羿(こうう)という弓の名手が現れ、
1つを残して太陽を撃ち落としました。
人々は太陽の熱さから解放され、大変喜びました。

神様が后羿に褒美として不老長寿の薬を贈りました。
2人で飲めば不老長寿に、1人で飲めば天へ昇り仙人
になれるという薬です。
后羿は妻の嫦娥と2人で飲もうと決め、
家の中に隠していました。
しかし、妻の嫦娥が1人で留守番中に泥棒が入ります。
とうとう、泥棒が不老不死の薬を見つけてしまいます。
薬が盗まれてしまうと思った嫦娥は、
盗まれるぐらいなら飲んでしまおうと薬を全部一人で
飲んでしまいます。
すると、何故か月に着いてしまったのです。
嫦娥は月で1人ぼっちです。
神様は嫦娥をかわいそうに思い、
嫦娥が寂しくないようウサギを贈りました。

娥が地上に帰れるようににウサギに薬を作ってほしい
とお願いしたというお話です。

西洋でウサギは縁起がよいとされる理由

Rabbit’s Foot 

アメリカ、イギリス、メキシコなどでは,
お守りやファッションとして人気が高い。
現在では、フェイクファーでキーホルダーや
ストラップのようになっているものが多いです。

・生命力のシンボルとされたから
・穴の中に巣をもつために、精霊たちと交流する動物とされたから

イースター(復活祭)
easter
イースターとは「キリストの復活祭」で
その年の春分の次の満月のあとの最初の日曜日です。
何月何日とは決まっていません。
イエス・キリストは、ゴルゴダの丘で十字架に貼り付けられて
処刑されましたが、3日後に予言通りの復活を果たしました。
これを祝して復活祭が行われるようになりました。

語原は、Eostre =ドイツに昔から伝わる春の女神とされます。
春の女神がウサギの姿になったという説があります。

縁起がよいとされる理由は、
・生命力のシンボル
・春の象徴(繁栄)


イースター
Easter (April)

Rabbit, Rabbit, White Rabbit
カナダや、イギリスなどで知られるおまじないで、
毎月1日に唱えるとその月は幸運に恵まれる
といわれています。
ウサギが幸運の生き物と考えられているからですね。

まとめ

ウサギは、かわいいだけでなく、
日本だけでなく、東洋でも西洋でも
幸運の生き物として、人々に愛されていることが
よくわかりましたね。

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