A Drop of Miracle Honey-ひと言therapy

気づかないうちに染みついている「思い込み」ーメンタルブロック

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A Drop of Miracle Honey- ひと言Therapy2

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「A Drop of Miracle Honey- ひと言 Therapy」と題して、
心がふっと軽くなるようなmessageを記すコーナーです。

「いい人」でいることは誰のため?

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学生時代までの私はずっと「いい人」であろうとすることの
優先度高く過ごしてきました。
「いい人」≒「人格者」みたいなイメージが自分の中に
あったわけですね。
しかし、社会人になって1年目、上司から

「このままだとキミは単なるいい子だよ」

と言われました。
「??!!」
ですよね。
自分の価値観の中では、「いい人」であることは
とてもイイことなわけですから。
つまり、かいがいしく先輩の言うことは聞くけれど、
それで、
「キミはどう思うの?」
「キミはどうすべきだと思うの?」
の部分が見えにくかったのでしょうね。
社会人1年目で経験もない領域で
自分の意見を言うのはなかなかハードルの高いこと
なので、遠慮もあったかもしれませんが、
自分の考えを持ち切れてなかったのですね。

今思うと、先輩から教わったことに対して
100%を目指す仕事、正解を目指す仕事を
する姿勢になっていたわけです。
それだと、「可」にはなるけど、
120%になったり、過去に前例のないことは
考えつかない。

「小さくまとまるな、
もっとキミがイイと思うことを
仕事で表現していいんだよ」

という仕事に向かう姿勢を
アドバイスしてくださったのです。

あれから何十年もたっているのにも関わらず、
今でもあの上司のひと言を覚えています。
まさに目から鱗がおちた瞬間です。
良かれと思って守ってきたものが
逆に「殻」になっていたことに気づかされました。

それ以降「いい人」でいることの優先順位は
私の中で最上位ではなくなりました。
すると、のびのびとやれるようになり、
だんだん仕事の楽しさも増していきました。

上司は、おそらく言ったことも忘れておられる
と思いますが、「単なるいい子だよ」は、
私の生きる価値観を変えたひと言です。
今でもとても感謝しています。

知らない間に「枠」をつくっているのは自分

frame
「他人に迷惑をかけてはいけない」
「親に心配をかけてはいけない」
ということを必要以上に考えすぎてしまう場合があります。
やっかいなのは、当人はそのことに気づいていない、
ということです。
とくに「いい子(人)」で来た人は、要注意です。
「きっとこう思われるに違いない」という思い込み、
空気を読みすぎて、自分の考えや感情にフタをする癖
がついてしまっていることがあります。

周囲への気遣い、目に見えない期待に応えようとしている
つもりが、実はそれは、自分の「思い込み」で、
「枠」を設けているのは、ご両親でも、上司でも、世間でもなく
自分自身であることが多いのです。
その「常識」は、「あなたが考える常識」であり、
そこからはみ出したからといって、世間に迷惑をかけるとは
限らない、ということに、まず気づくことが大きな第一歩。
すると、見える景色が変わってきます。

みんなに嫌われないようにする<わかってくれる人に好かれればいい

like dislike
「みんなに嫌われないこと」を大切にするのか、
一部の人でもいいから「わかってくれる人に好かれればいい」のか、
どちらに比重を置いて考えるのか、実はとても大きな差があります。
「皆に嫌われない」ことを重視する生き方では、
「いい人」であることも大事ですね。
でもどうでしょう?
自分を抑えて、周囲に気をつかって、がんばって
「いい人」になったところで、
仕事では、「単なるいい人」
恋愛でも、「いい人だけど、、、」(この、、、が恐ろしい)
といわれてしまう。
割にあわないですよね。

ときどき尋常じゃないほどに当たりが「いい人」
に出会うことがあるのですが、
逆に、何か裏があるのではないか、と勘繰ってしまいます。
表面ではものすごくいい人なのに、
裏で腹黒い側面をみてしまうことが少なくなかったので、
やはりどこかで無理をしていると、
歪が生じてしまうものなのだなと思います。
そのなんとなく自然ではない違和感は、
表面の「いい人」と接している際にも
そこはかとなくにじみ出てしまうものなのですよね。

一方、自分と合わない人がいても仕方がない、と
割り切って、自分に正直に生きると、考え方に共感してくれたり、
人間味を感じて、ダメな部分含めて、愛してくれたりします。

「これを言ったら嫌われるのでは?」
という不安も、実は「思い込み」であることが多いです。
言い方はあるでしょうが、
自分の気持ちに正直でいることで、嫌われることは
そんなにないことに気づきます。

「みんながそう言ってます」ーみんなってだれ?

many people
日本の人は、同調傾向が強い文化もっています。
みんなと同じだと安心する、
みんなの意見と合わせると波風が立たなくてよい、
という考え方ですね。

だれもが、

「みんながそう言ってます」

というセリフを聞いた覚えがある、
あるいは、あなたも使ったことがあるのではないでしょうか?

自分ひとりの意見ではなく、
大多数の人も同じ意見だ、と数を味方につけて
自分に有利に意見を聞いてもらおうとするときの
常套手段ですよね。

この「みんな」は、大いに主観的な感覚で
語られることが多いので、要注意です。

マスコミやネットなどでも声が大きい人の意見を
あたかもマジョリティの意見かのように
思い込んでしまいがちでもあるので、
本当に「みんな」の意見なのか、
ごく一部の意見なのか、
言葉に流されてしまわないように、
冷静に捉えるように心がける必要があります。

そして、あなたの意見が、たとえマジョリティと
異なったとしても、いいのです。
意見はあくまで意見なのですから。

日本の人は議論になれていない。
異なる意見をいうと自分を否定されたり、
ケンカしているかのように感じてしまう人がいて、
うまく話し合いができない場合がある、
と言われます。
これも、ながらく同調文化に慣れてきてしまったので、
異分子にフタをしたり、つまみ出そうとしてしまう
傾向があるのでしょう。
でもこれからは、多様性(Diversity)の時代です。
いろいろな考え方、価値観が混ざり合って、
高い価値を生んでいくほうがいいですよね。
みんなと同じほうがラク、とフタをしないでください。
自分に正直に。
あなたらしく。

まとめ

今回は、
「いい人」であろうとすること、
「みんな」というトラップ
を事例に、「思い込み」の話をしました。
いずれも共通するのは、良かれと思ってやっていることで、
当人がつくった「思い込みの枠」の中で
考え、行動しようしてしまっていることになかなか気づけない
ということです。
言い換えれば、「認知バイアス」「メンタルブロック」ということですが、
まずは、気づくことが大きな第一歩になります。

自分が当たり前、と思っていたことを
本当にそうか?と疑ってみたり、
一歩引いて、広い視点、別の視点で点検してみたりすると
自分がつくっていた「枠」の存在が見え、
さほど重要なことではないと思えたりもします。

だれもが陥りがちなことなので、
100%いつでもできるようにならなければ、
の考えは捨てましょう。
1つでも気づけたらラッキー、くらいの気持ちで、
少しずつ慣れていけばokです。
頭と心の体操ですね。

所詮、全員に好かれよう、とすることが無理なこと、
くらいに思って、開き直ってしまうほうが
ずっとラクだし、楽しいですよね。

さあ、Open Your Heart !

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