色から連想するイメージとその活用例①
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前回、色の心理的効果についてまとめていますが、
今回は、色それぞれから連想するイメージと
それを活用した事例について紹介していきます。
①では暖色系の「赤」「オレンジ」「黄色」です。
まず「赤」からスタートします。
赤のイメージ:燃える、情熱の、愛
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「赤」から連想されるポジティブイメージ
愛、勝利、命、情熱
「赤」から連想されるネガティブイメージ
怒り、戦い、緊張、流血
「赤」がもつイメージ
情熱的、派手、危険、熱い、
愛、悪魔、革命、活気、活動的
積極的、命、興奮、緊張、勝利
戦い、地獄、怒り、勇気、燃える
「赤」からイメージされるモノ
イチゴ、リンゴ、トマト、
太陽、口紅、血、鬼、だるま、
女性、ポスト、金魚、鳥居、
バラ
「赤」の性格
積極的、派手好き、活力がある、上昇志向、
行動力がある、情熱的、
「赤」の特性を活かした活用例
バーゲンの「赤」
赤の積極的に行動させる効果が
購買意欲の向上につながることを
狙った活用例ですね。
「バーゲン」や「SALE」の告知といえば
「赤」を使っているケースが圧倒的に
多いですよね。
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スポーツ選手のユニフォームの「赤」
「赤」は戦いの色。
戦闘モードのギアを入れる効果ですね。
「赤」はアドレナリンを高める作用が
あるのです。
また、血行をよくする効果もあるので、
赤いパンツは健康にいい、という説も
ありますね。
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ファーストフード店の「赤」
マクドナルドやケンタッキーなど
ファーストフード店の看板に「赤」
が使われているケースが多いことに
気づきましたか?
「赤」には、「時間を速く感じさせる」
効果があるので、待ち時間が短く
感じられたり、回転率が速まったり、
また食欲促進効果もあります。
信号の「赤」
「赤」には、危険のイメージがあり、
強いインパクトで訴える力があります。
進出色で見やすい特徴があるため、
真っ先に目につく、というメリットがあります。
夜空の中で飛行機が赤いライトを点滅させている、
高層ビルの屋上に赤いライトが点滅している、
などを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
消防車や消火器にも「赤」が採用されているのは
同様の理由からです。
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魔除けの「赤」
60歳還暦といえば「赤いちゃんちゃんこ」ですね。
なぜ赤「赤」なのかは、暦が一周回って、赤ちゃんに
戻るから、です。
安全性や栄養環境がよくないせいで、
昔まだ新生児の死亡率が高かった頃、赤ちゃんには
「魔除け」の意味で元気に育つ願いを託し、
赤いおべべを着せていました。
その名残ですね。
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そのほか、鳥居や、お地蔵さんのよだれかけなどにも
同じ意図で「赤」が使われています。
オレンジのイメージ:元気、陽気、ビタミン
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「オレンジ」から連想されるポジティブイメージ:
元気、陽気、みずみずしい
「オレンジ」から連想されるネガティブイメージ:
気まま、カジュアルすぎる
「オレンジ」がもつイメージ
親しみやすい、陽気、楽しい、暖かい、にぎやか、
ビタミン、柑橘系、おいしい、
わがまま、温もり、下品、大衆的、
家庭的、快楽、、歓喜、健康、元気、娯楽、
好奇心旺盛、自由奔放、社交的、八方美人、
「オレンジ」からイメージされるモノ
みかん、太陽、夕陽、かぼちゃ、
マンゴー、暖炉、ニンジン、柿、紅葉
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「オレンジ」の性格
明るい、マイペース、自由奔放、世話好き、
元気いっぱい、親しみやすい
「オレンジ」の特性を活かした活用例
読売巨人軍のユニフォームの「オレンジ」
オレンジ色は、元気を喚起し、結束力を高める色
です。
チームカラーとして使用することで、
選手とファンの結束力を高めやすいという
効果があります。
オレンジは、ネガティブなイメージが少なく、
万人受けする色です。
黄色のイメージ:元気、陽気、ビタミン
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「黄色」から連想されるポジティブイメージ:
幸福、明るい、活発
「黄色」から連想されるネガティブイメージ:
注意、不安、軽率
「黄色」がもつイメージ
明るい、楽しい、幸福、希望、
注意、愉快、陽気、快活、
緊張、愛らしい、軽率、奇抜、
快活、ひょうきん
「黄色」からイメージされるモノ
バナナ、光、たんぽぽ、
イチョウ、カナリア、カレー、
ひまわり、菊、月、菜の花、レモン
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「黄色」の性格
好奇心旺盛、無邪気、冒険心、マイペース、
明るい、フレンドリー、ユーモアがある、
「黄色」の特性を活かした活用例
警告色の「黄色」
「立ち入り禁止」の看板は、進出色の黄色で
注意喚起に有効です。
触ったり、近寄ったりする意識を低減させる
効果があります。
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「後退色」の「黒」とセットで使うことで
一層効果を際立たせることができます。
遮断機、安全標識などに使われています。
遠くからもきちんと見える色なので、小学生が、
雨の日でもしっかり認識してもらえるように
黄色のレインコートや長靴を履いて、安全性を
高めているケースもよく見られますね。
まとめ
今回は「赤」「オレンジ」「黄色」の暖色系の
3つの色のもつイメージをまとめました。
いかがでしたか?
②に続きますので、ご興味があれば
そちらもご覧ください。
