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馬は幸運を運ぶ神聖な生き物⁈
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日本でも世界でもhorse loverは多く、
愛されている馬ですが、
馬が幸運とされる由来や幸運のモチーフ
とされる馬アイテムについて
紹介してきたいと思います。
私も馬、大好きで馬モチーフも
結構持っています。
古くは古墳時代に馬の埴輪
古墳時代(5世紀頃)の動物埴輪が出土しているが、
中でも馬の埴輪は多く出土されています。
馬は、儀式用に飾られたものが多くみられます。
馬を持てること自体が、権力・財力があることを
示していたといわれます。
馬と人間は古くから関わりがあったことがわかります。
馬は神様の乗り物だった
古くから、馬は神様の乗り物といわててきました。
神様は騎乗した姿で現れ、神座には馬が必須とされてきました。
神様に祈願する際に、馬を納めていました。
今でも、ところどころの神社に神様の乗り物として、
「神馬(しんま、じんま」と呼ばれる、お馬さんが
いるのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
次第に多数馬を納められる神社側の世話の負荷、
奉納する側の効果で負担が大きいこともあって
代わりの品として「絵馬」が用いられるようになりました。
古く、奈良時代から始まりました。
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勝負・成功・商売繁盛によいと言われるゆえん
戦の時代には、馬が勝つためにとても重要な存在であった
ために大切にされました。
勝利しそうな側の味方について便乗することを
「勝ち馬にのる」と言いますよね。
また、人を乗せて運ぶことから、
「馬力」としてパワー、旺盛な生命力の象徴として、
財運、事業運によいと追われています。
他にも馬に関連する縁起物は多数ありますので、
いくつか紹介していきたいと思います。
開運の跳ね馬
馬は生後すぐに走れるようになるので、
躍進の兆しを告げる動物、
立身出世、幸運が駆け込んでくる、と言われます。
中でも左向き・かつ上に向かっている跳ね馬は、勢いが強く、
速くかなう、他より秀でる、とされます。
招福のシンボル左馬
馬の文字を反転させたものを「ひだりうま」
といい、縁起物とされます。
馬は右から乗ると転びやすいが、
左から乗ると安定する、ということから、
物事が安定する、とされたり、
下の部分が袋のようになっているので、
お金が出ていかない、たまる、
また、「うま」の逆さで「まう」=舞う、
祝宴が想起され、縁起がいい、とも
言われます。
時代劇などで、馬に右から乗るシーンを
見かけることがありますが、諸説ありますが、
昔の作法では、刀の位置が当たるために、
右から乗っていた、とも言われています。
幸運の九頭馬
9頭の馬で「万事うまくいく」、といわれ、
縁起がよいとされます。
出世運、金運、勝負運、商売繁盛、家庭運、健康運、愛情運、豊漁豊作、合格
万事うまくいく、です。
最強ですね。
私もこの縁起にあやかって、「9頭の馬」をモチーフにした作品を
作っています。
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幸運を呼ぶ「馬蹄(horseshoe)」
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西洋では、魔除けとして玄関に飾られたり、
アクセサリーとして身に着けたりと、
馬蹄は、古くから幸運を運ぶアイテムとされてきました。
由来は諸説あるようですが、
・馬の蹄を守るためのものなので、「お守り」とされた。
・ケルト民族の神話に、馬に乗り、鉄器をつかって
勝利を収めたため「邪気を払うもの」とされた
・鍛冶屋技術は難しく、ごく一部の人の
奥義の技術に対する畏敬の念から神がかり的な「魔除け」
とされた。
・馬の蹄鉄をとめる釘の数が7つでラッキー7
・イギリスの大司教が悪魔と馬蹄が飾られている家には入らない
という取引をしたため「魔除け」とされた
・イタリアでは村人が権力者の蹄鉄や馬蹄を修理して
豊かになったために「富・幸福」の象徴とされた。
・日本では、馬は人を踏まないゆえに、「安全運転」
のお守りとされた。
などたくさんのエピソードがあります。
向きは、
上向き:幸運がたまる
下向き:不運をのける、厄除け
と言われます。
こちらは、九頭馬×上向きの馬蹄。
幸運も最上級!です。
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Lucky 9horses in the horseshoe(幸運を招く馬蹄の中の九頭馬)
幸せを呼ぶ馬・ダーラナホース
かわいらしい北欧のダーラナホース(Dalana Horse)は、
スウェーデンのダーラナ地方発祥の木彫りの置物です。
スウェーデン語では、ダーラヘスト(ヘスト=馬)と
言います。
北欧では馬、赤い馬が縁起がいいとされて、
家庭にお守りのように飾られています。
もともとは木こりの人たちが、おもちゃとして
作ったのが始まりと言われています。
子どもため、とか、高価な馬は手にはいらないけど、
せめて木で、という願いが込められたとも
言われています。
1939年ニューヨークの国際見本市で紹介されてから、
人気が高まり、さらにlKEAでも扱うようになって
世界中に広がったみたいですね。
様々な色や柄があって本当にかわいいですよね。
Dalana Hors Granny Bag(ダーラナホース グラニーバッグ)
Dalana Horse Noren (ダーラナホースのれん)
グラニーバック、のれん、どちらも
ダーラナホースくんが9頭になってます。☺
まとめ
様々な理由ではありながら、 日本でも世界でも
同じように幸運といわれ、愛されています。
ますます身近に置いておきたくなりますね。
最後に、馬の文化について触れている本を紹介して
終わりとさせていただきます。
本の紹介
「世界の馬 伝統と文化」 スサンナ・コッティカ、ルカ・パパレッリ著、末崎真澄(監)
