刺繍

世界の様々な刺繍と特徴②ーハンガリー~ルーマニア

ROMANIA

世界の様々な刺繍と特徴②ーハンガリー~ルーマニア

ROMANIA
世界の様々な刺繍①では、
ヨーロッパの刺繍を中心に
紹介しました。
今回は②として東欧を中心に
紹介していきます。

ハンガリーの刺繍 カロチャ(Kalocsai hímzés)

東欧の刺繍といえば
カロチャという言葉は
聞いたことがなくても、
朱赤の大きなバラの刺繍を
思い出すかたもいらっしゃる
のではないでしょうか。

そうです、それがハンガリーの
ドナウ川のほとりにあるカロチャ
という町にに始まった刺繍です。

19世紀には白一色で始まりましたが、
20世紀染色の発達とともにカラフルな
刺繍に発展しました。

バラ、スミレ、パプリカなどの
絵柄がよく用いられます。

こんもりとしたサテンステッチが
特徴です。
茎の部分はアウトラインステッチ
です。

若い娘さんには華やかな色、
年を重ねると落ち着いた色、
というように年齢にあわせて、
色味も用いられるようです。

紫ベースの刺繍は
「悲しい柄」といわれ、
喪服のような意味合いで
扱われています。

本の紹介:筒井はるみ著
「可愛いハンガリー刺しゅう」

ポーランド刺繍

ポーランドの刺繍といえば、民族衣装、
花刺繍が代表的なものです。

ときどき、南部クラフク(Kraków)
のフェルト製・花刺繍をあしらった
ルームシューズやクッションカバー、
ウォヴィチ(Łowicz)の刺繍
をあしらったグッズが
売られていますね。

ポーランド刺繍の本はあまり
日本では出版されていない
ようです。かわりに
民族衣装を紹介したサイトを
ご案内します。

刺繍が鮮やかで、美しい衣装ですね。

チェコ刺繍

チェコは、繊細で細かな
レースや白糸刺繍が名高いです。
民族衣装でも使われます。

ズブジー地方の刺繍の特徴は
白い薄手の平織生地を、
透かし彫りのように糸を抜き、
白糸で刺します。

本の紹介:「チェコの伝統刺繍」

ズブジー刺繍紹介:竹内英二氏

ルーマニア刺繍 イーラショシュ

バラやチューリップ、鳥などの模様を
太いコットン糸で麻布に刺します。
使われる色は、赤、青、黒、白の4色。
クッション、ポーチ、マット、ブラウス、
タペストリーなど生活の中に根付いています。

公式Line登録はコチラ。最新情報を届けします。