Contents
A Drop of Miracle Honey- ひと言Therapy 12
「A Drop of Miracle Honey- ひと言 Therapy」と題して、
心がふっと軽くなようなmessageを記すコーナーです。
「自信がある」とはどういうことか?
今回は、「自信」というものについて考えてみたいと思います。
「自信」とは、広辞苑によれば、
「自分の能力や価値を確信すること。自分の正しさを信じて疑わない心」
つまり、能力や成果に対するものと、意味や価値の確からしさについて
のものの2軸があるのですね。
目標や課題に対して成果が出せると強く思っているという意味で使われる
場面のほうが多いように感じます。
根拠のある自信・根拠のない自信
「自信」には、さらに「根拠のある自信」と「根拠のない自信」
があります。
多くの人は、自信に「根拠」を求めます。
「根拠のある自信」の根拠は、過去からの積み上げや経験値から
形成されることが多いです。
準備を十分にしてきたゆえに、成果に対して確信がもてている状態であったり、
成績がよかった、お金を稼いできた、美人と言われてきた、など、
他者と比べて自分が秀でていた、といったことが根拠になっています。
自信が持てずいつも精神的に不安定。
自信がないと自分に価値を見出せなくなりますよね。
一方で、理由はとくにないけれど、
なんとなくうまくいきそうな気がするという
「根拠のない自信」です。
「根拠のある自信」「根拠のない自信」どちらが強いでしょう?
一見、「根拠のある自信」のように見えますが、実は、
「根拠のない自信」のほうが強いのです。
「根拠のある自信」は、過去や他者からの評価がベースになっています。
たとえば、中学のときに成績上位だと思っていたのに、高校に行ったら、
自分よりもっと優秀な人がたくさんいて、下位になってしまい、
自信がなくなってしまった、というように、根拠となる事実が
なくなれば自信も消えてしまうのです。
結果が出た瞬間は、自分はスゴイんだとなるかもしれませんが、
さらに上がいることを知ったとき、「あの人と比べると自分は・・・」
とネガティブになる未来しか想像できなくなる。
そして、なくなったらどうしようと不安な毎日を過ごすことになってしまう。
他より優れた成果を出すことができる、ということも同様です。
過去には自分のほうが秀でいていたとしても、
その状態が永遠に続くとは限りません。
うまくいっているときは、もっと上を目指そうとよい回路になるのですが、
結果が伴わないと「自分はダメだ」と自信を失ってしまうのです。
これが能力・成果軸の自信ですね。
意味・価値軸の場合は、もっと折れにくいです。
たとえすぐに成果がでなかったとしても、自分の取り組みの方向性は
間違っていないという前提で、どうすればうまくいくか、と粘り続ける
ことができます。しかし、意味に違和感が出た場合は、意欲が失われる
ことになります。
「根拠のない自信」は、どこか楽観的で、性根の部分で、自分に対する信頼
や、そのことに対する意欲に基づいていて、自家発電的にでてくるのものなので
ゆらぎにくいのです。
根拠のない自信を持つためには?
「根拠のない自信」の心根を育てるには、大人が考える成功体験をつむこと
でもなく、「そのままの自分を受け入れられている」という安心感が
大きく影響しています。「自分は愛されている」という経験ですね。
そしてもう一つは、「自信がなくてもやってみる」です。
自信がないからできない、となると、永遠に行動できず、自信がつかない
という状態が続くことになります。
根拠は必要なく、ただ、それでもやりたい、という意欲と行動の
意志表明のようなものがキッカケとなり、前進していくのです。
偉大なスポーツ選手でも、学者さんでも、未経験のときに
はじめから自信満々だった、なんてことはないはずです。
ただ、ひたすら前進する、という意志のもとに成果につながるまで
やり続けた末に、自信が身につくような結果につながったわけです。
はじめは自信なんて、無いのが当たり前。
自信は、行動してはじめて手に入るものなのだ、
ということですね。
だから、今、自信がないから、といって立ち止まらないでください。
みんなはじめはあなたと同じだったのです。
うまくいく保証なんてないし、
失敗するかもしれないけれど、
勇気をもって踏み出す。
全ては、そこからはじまるのですね。
ストレングス・ブラインドネス(強みの無知)
他人の評価にゆだねると揺らぎやすいという話をしました。
自信をもてる1つの方法として、自分の「強み」を認識し、
活かす、があります。
自分の強みを知らない状態のことを心理学で
「ストレングスブラインドネス(強みの無知)」
といいます。
自分の強みを知らず、何をすればいいのか
わからない状態ですね。
強みを活かした仕事、活動ができていないと、
自信が持てずいつも不安になってしまったり、
他者評価に左右されたりしてしまいます。
強みを診断する方法を3つご紹介します。
リクルート社が開発した18種類から
あなたの5つの強みを診断するテストです。
300問で約30分程度かかります。
会員登録しないといけませんが、
無料で診断結果をもらえます。
18種類は以下の特長になります。
親密性:じっくりつきあう
冷静沈着:いつもクール
受容力:広く受け入れる
決断力:迷わず決める
- 悠然:ゆったり構える
- 柔軟性:あれこれトライ
- 現実思考:実現可能性にこだわる
- 自己信頼:信じた道を突き進む
- バランス:全体を考える
- 社交性:360°オープン
- 高揚性:ノリがよい
- 自立:常に主体的
- 慎重性:掘り下げて考える
- 俊敏性:スピード第一
- 継続力:決めたらとことん
- 挑戦心:高い目標もクリア
- 感受性:場の雰囲気を感じ取る
- 独創性:オリジナリティあふれる
もう1つのツールが、VIA-ISテストです。
ポジティブ心理学の権威である二人の博士、
クリストファー・ピーターソン博士とマーティン・セリグマン博士
が開発した無料の強み診断ツールです。
設問は全部で240問。約15分~30分ほどかかります。
こちらは、自分の強みを1位~24位まで教えてくれます。
全世界で760万人以上が診断しているようです。
同じように、登録することで、無料で診断結果を
送ってくれます。
こちらは教育家・起業家・作家・であるロジャー・ハミルトン
によって開発された簡易的な診断テストです。
6問、数分で完了します。
登録すれば無料で診断可能です。
4つのタイプ
ダイナモタイプ(創造)直観的
ブレイブタイプ(拡大)外向型
スチールタイプ(増殖)内向的
テンポタイプ(タイミング)五感的
本格的な診断テストには、
有料版のプロファイルテストもあります。
8つのプロファイルに分類されます。
クリエーター
スター
サポーター
トレーダー
ディールメーカー
アキュムレーター
ロード
メカニック
脳の特性や性格的な特徴が導き出されるツールで
結果と解説レポートでは、8つのプロファイルの違いや
特徴も詳細に書かれてあるようです。
8つのパターンから自分のタイプを見つけ出し、
個人の詳細な特徴を把握することが可能とのことです。
このようなツールも参考情報の1つとして
おもしろそうですね。
私はジーニアステストの結果は、ダイナモタイプでした。
まとめ
今回は「自信」について掘り下げてみました。
いかがでしたか。
自信がないのは自分だけじゃない、と認識することで
心理的ハードルをさげながら前進!ですね。
バックナンバー