A Drop of Miracle Honey-ひと言therapy

意外と盲点になっている「環境」が与える影響の大きさ

  A Drop of Miracle Honey- ひと言Therapy 21

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「A Drop of Miracle Honey- ひと言 Therapy」と題して、
心がふっと軽くなようなmessageを記すコーナーです。

「置かれた場所で咲きなさい」?!

岩に咲く花
ひと昔前なら、大企業に就職して、何があっても
耐え抜いて勤め上げることがすばらしいこと、
というような価値観がありましたが、
昨今は徐々に、流動性も高まってきましたし、
始めに入社した会社を辞めたり、転職することの
ハードルが下がってきましたね。

「石の上にも3年」
「おかれた場所で咲きなさい」

という言葉を、全否定するつもりもありません。
シチュエーションによりけりですものね。

ただ、「環境の与える影響の大きさ」は
私自身が、これまではそこまで気づいていなかったけれど、
近年、ものすごく実感していることでもあります。

これまでの私は、鬼のようなストレスフルな環境下でも、
自分はタフだし、ものすごく忍耐強い、ということを
「強み」として、どんな過酷な状況であろうとも
耐え抜いて、何とかサバイブしてきました。
そう、「我慢は美徳」と思っていましたから。
まさに、「置かれた場所で咲きなさい」派
ですね。

有能な人は、どんな環境下であっても、
能力を発揮するものだ、弱音を吐くのはダサい
くらいに思っていました。
逆に、今の環境でイケてないなら、
どこへ行っても同じで、イケてないんだと。

そうやって何十年も多くのチャレンジングな局面を
乗り越えてやってきたわけですが、
数年前に、このままこの状況が続くと、
タフな私でもさすがに折れるかもしれない、
という危機感を抱くことがありました。

そして、「何のために、私はこんなにここで
耐えているんだろう?
だれに頼まれたわけでもないのに。
今の自分、全然自分の良さが活きてないな。」
とふと我に返ったのです。

つまり、強制的に「環境」を考えるハメに
なったわけですね。
これまでも会社人間だという自覚はなく、
仕事は楽しく一生懸命やり、プライベートも楽しむ
オンオフをつけて集中するタイプでしたが、
改めて、心して、勤めている会社の外をいろいろ
見てみようと様々なコミュニティに積極的に
参加してみることにしました。

すると、いかに自分がこれまで見ていた景色が
会社の中のごく限られた世界の価値基準から
モノを見ていたか、に気づくことができました。
頭でわかっているつもりと、実際に飛び込んで
会社にはいないような人々との出会ってみる
のとでは雲泥の差がありました。

人は、その環境の常識に無意識に合わせようとする

色に染まる
今いる場所をよりよくしよう、
自分が貢献、楽しめるように心がけよう、
というスタンスで長らくやってきて、
これまで、自分から「環境」を意識的に変えよう
と思ったことは特段ありませんでした。
サラリーマンは、ある程度しかたないでしょう、
と思い込んでいました。

でも、いろいろなコミュニティに触れてみると、
その場の醸し出すcommon sense に知らず知らずに
影響を受けるということに気づきました。
それは、小さな影響ではなく、想像していた以上に
とてつもなく大きい影響だと。

あるところでは、「ありえない!」とされていることも
ところ変われば「いいんじゃない!」みたいになる。
そうか、ある一つの価値判断が絶対じゃないんだ、
という当たり前かもしれない事実を改めて実感したのです。

みんなが苦しそうに鬱屈したような悲壮感を感じる環境と
のびのびと可能性を信じているような環境、
ダメ出しばかりされる環境と
いいね~、と認めてくれる環境、
自分に対する捉え方も当然変わってきます。

ダメ出しばかりされて、ネガティブな言葉を浴びせられる環境だと、
どうせ自分にはできない、と思えてきてしまいますし、
いいね、できるよ~とポジティブな言葉をかけてもらえる環境だと
なんか、ほんとにできそうな気がしてくる。
私の能力に違いは全くないのに。

合わない場所にいるときは、
どこか自分でない何者か(その環境でよしとされる姿)に
なろうと合わせる努力を必要とします。
が、合う場所であれば、格別に合わせる努力をしなくても
自分自身のままで、のびやかに能力を発揮できる。

だとしたら、好ましくない環境だと感じたら、
自分から距離感を考えたり、その場を離れたりする
のが、得策でしょう。

わくわくする環境へ自分を連れて行ってあげる。
適材適所。必ず、自分に合う場所はあるはずです。
大切なことですね。

望む自分に近づけそうな環境に身を置く。

合う環境
自分がもっている夢があるのならば、
それをかなえた経験のある人に近づける環境を選ぶ。

自分ひとりだったり、それを無理だという人々の間にいると
「そうだよね、難しいよね」で終わってしまいますが、
達成した経験のある人のそばにいると、
どうやってクリアしたのか、もわかりますし、
実現可能なもの、としてその夢をとらえます。

しかも、特別な先生だけじゃなくて、
平凡にみえたあの人もできた、となれば、
自分には無理そうと思えていたことが、
「あの人にできるのなら、自分にもできるんじゃないか」
という気持ちに変わってくる。
自分の中の「確信線」が変わってくるわけですね。

「確信線」には、2つの段階があるようです。
1つめは、可能なことだと認識する。この段階では、
無理なことではなく、成功した人はこうやって実現したのだ
と頭で理解している状態です。

そして、2つめは、「自分にもできそうだ」
と心で自分にひきつけて可能だと思える状態です。

2つめの確信線を超えると、ぐっと驚くほど軽々と
クリアできるようになる、といわれます。

これは、「跳び箱理論」と言われます。
クラスで一番小さな子、この子には難しそうと思われていた子が
跳び箱を飛べるようになると、
みていた他の生徒たちは、
「あの子にできるのなら、自分にもできるだろう」と
思えてきて、全員が飛べるようになる、という話です。

自分の中の常識ラインが、その環境のcommon sense
によって書き換わっていくのです。

環境のよい地域に住む、学校に通う、
アスリートが海外に身を置いて、経験豊かなコーチから
指導を仰ぐ、といったこともすべて、
実現確度をあげていくためのものですね。

身近な「環境」改善法

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「環境」の大切さは、わかった。
でもいざ「環境」をかえるというと、
引っ越しや転職はハードルが高いな、
と感じる方もおられることでしょう。

必ずしも、引っ越しや職場を変えることまでしなくても、
もっと手軽に、「環境」を変えることも可能です。

たとえば、
1.自分に入ってくる情報を変える。

みる(聴く)番組、ニュース、Youtube、SNS、
読む雑誌や本、付き合う友人などです。

とくに近年のネットニュースやSNSは、
当人の閲覧状況によって、どんどん個人別に
異なる情報が表示されるようになっていますから、
情報格差は知らず知らずにどんどんひらいていく
傾向にあります。
いつもとちょっと違う情報をとりにいってみることで
その先の展開もかわってくる、ということです。

2.時間の使い方を変える

たとえば、朝の時間の使い方を変える。
普段7時に起きていたなら、早めに寝るようにして
6時に起きる。できた1時間で新しいことを始めてみる。
After 5や週末でも、これまでと異なる使い方を
試してみる、といったことです。

無理してがんばることだと、なかなか続かないので
自分がやってみたい、と思えることがいいですね。

まとめ

人間の習性を活かして考えると、無理をしなくても
自然とありたい方向へ近づける。
「環境」のもつ影響力は、かなり大きい、という
お話でした。

あなたの今いる環境はいかがですか?

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