A Drop of Miracle Honey-ひと言therapy

どちらが幸せか、考えることのムダー他者比較による嫉妬

嫉妬

  A Drop of Miracle Honey- ひと言Therapy 24

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「A Drop of Miracle Honey- ひと言 Therapy」と題して、
心がふっと軽くなようなmessageを記すコーナーです。

「嫉妬」という複雑な感情

Bers&Robinさんの1984年の研究によると、嫉妬は

1.社会的関係における嫉妬
既存の関係が第三者によって脅かされる状況
2.社会的比較における嫉妬
自分より他者のほうが優れている状況
成功や利益を享受している状況

の2種類に分類されます。

よくいわれる、他の人の成功している姿や、
幸せそうな姿をみると、芽生える「嫉妬」という感情
は、2.の他者との比較によって芽生える感情です。

「嫉妬」の感情はすべてダメなもの、
というのはおおざっぱすぎます。

首都大学・中山友貴氏(2017)の研究によると
「嫉妬」の感情をポジティブに利用できる人は、
モチベーション動機が、競争・学習・達成
いずれの場合も、
「負けたくない」
「もっと自分も勉強しよう」
「もっと自分もがんばろう」
とプラスの感情に変えることができる、と
証明されています。

一方で、
「なんであいつが」
「しくじればいいのに」
というように、ネガティブに捉えてしまう人も
存在します。

またそこまでいかなくても、
他人の楽しそうなSNS投稿をみると落ち込む、
という声もよく聞きます。

それでは、このポジティブとネガティブの境目は
どこにあるのでしょうか?

キーは「自尊心」

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「自尊心」( self-esteem)とは、

「自己に対して一般化された肯定的な態度」
「ありのままの自己を尊重し受け入れる態度」

という定義ができます。
うぬぼれが強い人、プライドが高い人、とは違います。
イケている自分も、ダメな自分もそのまま受け入れる
ということです。
「自己肯定感」といったりもしますね。

自尊心が低い人は、
自分が優位でないと、自分の価値が下がってしまう
ように感じるため、他者が優位な状態を受け止めきれず
ネガティブ感情になることで、自己防衛するわけですね。

一方、自尊心が高い人は、
他者が優位であろうと、なかろうと、
自分の存在価値にかわりはない、ととらえるため、
ネガティブ感情は湧いてこない、というわけです。

他人に嫉妬しない人の特徴・メンタリティ

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他人に対して嫉妬心を感じることはほとんどなく、
我が道をいき、飄々としている。
競争や出世、他人との比較に無頓着。
実はこれ、私なので、こういう人のメンタリティはよくわかります。

特徴1.勝ち負け・競争が好きじゃない

そもそも、上下・勝ち負けをつけることが
あまり好きじゃない。
それぞれがそれぞれ、その人らしく
存在していればいいじゃない、と考えるので、
だれがよくてだれが劣っているみたいなことを
ラベリングするのもされるのも居心地がよくない。
自ら望んで土俵に入ってはいかないですね。

だれかがきめた尺度に縛られず、自由でいたいのです。
会社の役職が上位の人でも、
別に人間的にその人が優位なわけでもなく、
ただ会社という枠組み内ではその役割を担っている
という風に考えています。
だから、必要以上にひれ伏す必要もない。
逆に部下のメンバーに対しても、威張ることもない。
スーパーフラットです。

2.他人は他人・自分は自分

もちろん、成功している人を見れば
「スゴイなー」
美しい人をみれば、
「きれいだなー」
とは思います。
でも、だからといって、「なんであの人のほうが」
とか、「自分はどうして・・」みたいには感じない。
ただ、事実を受け止めるんですね。

だから、キラッキラした写真をSNSで
みたとしても、「わーすてき」と思うだけで
落ち込むという感情にはならない。

3.幸せ比較に意味はない

そもそも「どちらがシアワセか?」を考える
ことに意味がないと考えています。
どんなときに幸せを感じるかも人それぞれだし、
どんなに傍からみて幸せそうな人でも、
実は他人に言えないものすごい悩みを抱えているかもしれない。
わからないですよね。
だから、1つの側面をみて「嫉妬」しても意味がない
と思ってます。

他者比較で生きている人から見ると扱いづらい?!

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自分自身は、飄々と自分の思うように動くわけですが、
時折、他者比較で生きている人からは、
扱いづらいヤツと思われている?!と
感じることはあります。

マウントを撮ろうとする人などは、
まず、猿山の猿のように、
おれがボス猿だ(上だ)
というように、相手との関係性において上なのか下なのか
ポジションを確定させようとしてくる気配を
感じるのですが、
そういう概念下に生きていないので、
惑星がちがい、戸惑っていそう、と感じたりします。

また、上位の役割にいながら、
「ぼくたちは仲良しだよね」
というように仲良し確認をしてきたり、と
必要以上にご機嫌とりをしてくる人もいて、
驚きます。
そういうことを言われると、「きもっ」と
おもってしまうわけですね。
なぜ、他人の顔色をうかがい、
そんなに嫌われることを恐れているのか。
あなたは上位の役職なのだから、
もっと堂々としていればそれでいいのに。と。

あとは、同僚レベルでも、勝手にライバル視され、
私の方ができるでしょアピールを
上司にしているように感じることもあります。
そういう風景は、なんかブンブンと私の周囲を
飛び回ってうざいな、という風に感じます。
自分は淡々と気にせずやっていても、
どうやらその気にしない態度が悟りを開いた
雲の上の人のように受け取られて、嫉妬されたり、
足を引っ張られたり、と疎まれてしまうことが
あるのかもしれません。
でも、そもそも他人と比較することや他者評価に興味が薄いので、
自分に向けられる嫉妬の視線にも興味が薄く、
深く気にしないでいたら、過ぎ去ってたってことが多いです。

自尊心はどうやって育まれるか

自尊心
多くの研究者によって自尊心・自己肯定感は
人格形成や情緒の安定のために重要であると
考えられています。

自尊心とは、他人からの評価ではなく、
自分が自分をどう思うか、感じるか。
外に求めることでも、人に与える印象でもない。
競争でも比較でもない。
自尊心の重要な原因は、自分とも他人とも戦っていない
あるがままを受け入れている状態。

英語でマインドフルネス(mindfulness)という言葉もありますね。
ただありのまま事実として受けるれること。

幼少期に両親や大人たちから愛情を注がれ、
価値を認められている、と感じられてきたかの影響はある。

けれど、最も重要な影響があるのは、

「自分自身で選択したということ」

親の価値観で、両親がいうから、
上司が言うから、ではなく、
自分の可能性を実現したいという気持ち、
生き方を変える気持ち、から、
自分で納得し判断選択していく中で、
自尊心が育まれていきます。

自尊心が低いままだと、
自己の存在を立たせるために、他者に不当性を求めたり、
セルフコントロールを失って、メンタルを病んだりしてしまう
リスクがあります。

まとめ

「嫉妬」という感情について、考えてみましたが、
いかがでしたか?

他者を変えることはできません。
他者と比較することに目が行き、自分自身を見失ってしまうと、
モチベーションがさがってしまったり、
成果が出せなくなったりしてしまい、
あなた自身の本来もっている能力を発揮できなくなってしまう。
そのことが一番もったいない。

他者があなたに何かをしたわけでなく、
その事実をみた、あなたのとらえ方次第で、
プラスにもマイナスにもなる。

いずれにしても、自分をおとしめるのではなく、
プラスの方向に活用できればハッピィ―ですよね。

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