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A Drop of Miracle Honey- ひと言Therapy 5
「A Drop of Miracle Honey- ひと言 Therapy」と題して、
心がふっと軽くなるようなmessageを記すコーナーです。
「自分と向き合う」ことの3つのメリットと3つの方法
あわただしく過ごす日々の中で、
他者から求められることに、次々と応えていくことに精一杯になり、
気づいたら自分をおろそかにしてしまっていた、
なんてことはないでしょうか?
「忙」とは、心をなくす、と書きますね。
忙しすぎると大切なことを見失ってしまう場合も多いので、
意識的に「自分と向き合う時間」を確保することの意義
について考えてみたいと思います。
どんな時に有効?
「自分と向き合うことは、どんな時に有効?」
という問いには、「いつでも」なのですが、
とくに有効なときはどんなときでしょうか。
❤これまでを振り返り、これからのことに活かしていきたいとき
これは、「人生」や「生き方」といった大きな意味でも、
仕事や習い事などのパフォーマンスなど、
もっと限定的なことにも当てはまります。
❤今の自分に所在なさや違和感を感じているとき
自分はこのままでいいのだろうかと漠とした不安を感じたり、
不満や違和感を感じたとき。
❤他者の都合をつい優先して、自分がわからなくなったとき
まさに「忙しい(心をなくしてる)」状態だと感じたり、
世間体や、他者の期待に応えることにエネルギーを費やして
いると感じたとき。
「自分と向き合う」3つのメリット
代表的なメリットを3つあげてみましょう。
「自分が本当に望むもの」を知ることができる。
自分は何を求めているのか?
どんなときに楽しいと感じるのか?
どんなときに喜びを感じるのか?
人はどんなときに幸せと感じるかは、人それぞれです。
自分の幸せの価値観を把握しておくことで、
他者や周囲の状況にいたずらに振り回されることなく、
自分にとって大切な軸を中心に考えることができます。
自分を理解でき、セルフマネジメントしやすくなる。
自分と向き合うと、
こういうときに、自分は落ち込む傾向があるんだ、
こういうときに、すごくうれしいと思うんだ、
こういうことは、難なくできるんだ、
など、見えていなかった自分の感情やトクイ・ニガテが、
客観的に握できるようになります。
自分の傾向を理解できていることで、
いろいろな状況において、セルフマネジメントが
しやすくなります。
仕事でも勉強、仲間と何かを計画・実行するときなど
様々な場面で、スムーズに対応しやすくなりますね。
今後のステップアップへの行動がしやすくなり、幸福感を味わいやすい。
現状の自分を知ることで、今の自分はどういう状態か?
が把握できれば、
これからどのように変わっていきたいのか、
そのためにはどうしたらいいか、
など、今後よりよい状態にするための行動を
具体的にしやすくなります。
自分は、
どんな状態なら幸せなのか?
今はどんな状態なのか?
よりよい状態にするにはどうすればいいか?
が客観的に把握できることは、
いらずらに不安になることを回避でき、
幸福感を味わいやすくなります。
「自分と向き合う」3つの方法
それでは、「自分と向き合う」代表的な方法を
5つ紹介しましょう。
1.自分の状態を書き出す
よくできたこと/うまくいかなかったこと
うれしかったこと/悲しかったこと
など、自分のこれまでと現状を客観的に
書き出します。
あわせて、
どうしてそうなったのか?
なぜそう思うのか?
と掘り下げて考えてみます。
すると、対応方法、今後どうしたらいいのか?
の手がかりを考えやすくなります。
この際に注意すべきことは、
1.客観的に事実を把握するように心がける
×過去の傷をなぞる
×失敗を悔やむ
というように、良い・悪いで自分の感情にひきつけて考えず、
あくまで客観的に状態を棚卸するように心がけましょう。
2.次へのステップアップのプロセスと考える
「自分と向き合う」ことを目的化せず、
自分の状態を把握することで、よりよい状態に近づけるため
プロセスと考えましょう。
3. 他人と比較しない
他人と比べて、自分を卑下しない。
あくまで「自分」にフォーカスして見つめることを
心がけましょう。
4. 見たくないことにフタをしない
気づいているのに、都合の悪いことを避けない。
率直に洗い出だすことを心がけましょう。
自分と向き合うことは、面倒で、気の進まないこと、
と感じる場合もあるでしょう。
だれしも、「イケてない自分」と向き合うことは
心地いいものではないからです。
だからといって、見ないふりをして、逃避しつつければ、
より良い状態にする方法もみえにくいままに
留まってしまいがちです。
なので、
イケてない部分だけに着目せず、
イケている部分もフラットに、
あくまで、ありのままの自分の状態を
責めずに、客観的に把握するようにしましょう。
これからよくしていくため、と考えれば、
前向きにとらえられますね。
2.周囲の人の声に耳を傾ける
自分がとらえている自分と、
周囲から見えている自分には、
時としてギャップがあることがあります。
自分では当たり前すぎて大したことではないと
思っていることでも、
他人からみたらスゴイことだったり、
自分では出来ていると思っていることでも、
周囲はもうちょっと配慮してくれたら、
と感じていたり、ということもあります。
人がどうコメントしていたか、
を思い出してみたり、
直接尋ねてみるのもよいですね。
よりファクトに近い自分を把握するのに役立ちます。
専門カウンセリングの活用
いろいろ留意点もあるようだから、
自分ひとりでは不安と感じる、
だれかと話しをしながら把握したい、
知り合いに知られることなく、本音をきいてもらいたい、
専門家のアドバイスがほしい、
といった場合は、
専門のカウンセリングを利用してみるのも
安心して棚卸ができる1つの方法です。
3.一人の時間をつくる
だれかと一緒に生活している人は、
雑多な日常から、少し離れてみると
いつも見ている風景とは違った視点で
モノゴトを俯瞰しやすくなります。
一人旅に出てみる、
そこまでいかなくても、
カフェで一人時間を過ごしてみる、
などもいいですね。
まとめ
何を隠そう、この私も以前はかなり自分と向き合うことが
ニガテでした。
多忙で常に時間に忙殺されていると余計に
忙しい、を理由に避けて通ろうとしてしまいがちですよね。
しかし、そういう状況を長く続けていると、
自分の本音と現状との間に違和感を感じたり、
自分のがんばりの方向性が正しいのか疑問に感じたり、
このまま現状の延長線を続けていていいのか、と不安になったり、
というように、ギャップが大きくなってから対応する、
ということになりがちです。
なので、放置して、ただ走りづつけるだけでなく、
時には立ち止まって、
客観的に自分を棚卸ししてみる機会をつくると
軌道修正しやすくなったり、
今後のことに自信をもてたりしますので、
ぜひ意図的に機会をつくってみることを
お勧めします。
複数のやり方をご紹介しましたが、
どれが正解とか、一番ということはありません。
まずは完璧でなくてもいいので、
機会をつくってみることで、感覚がわかってくると思います。
自分のタイプや状況にあわせて、
ときには組み合わせたりもして、
あまり構えず、気軽に、やりやすい方法を試してみてください。
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