刺繍糸の特徴と選び方②
ーメーカー5社比較
刺繍糸、どれを選ぶ?特徴と選び方①」
では、主に刺繍糸の番手による違いや
用途についてまとめました。
今回は、主に使用することの多い25番糸
について、主なメーカーとその特徴に
ついて書いていこうと思います。
DMC の特徴
もっともといっていいほど
メジャーなメーカーで
1746年から続いているフランスの老舗。
国:フランス アルザス地方ミュルーズ発祥
素材;選び抜かれたエジプトコットン
色数:500色
特徴:鮮やかな発色、光沢感、しっかりとした刺し心地
DMCの糸は色落ちしやすい、
という声もあるのですが、
色落ちを絶対避けたい場合は、
酢水(ホワイトビネガー)に浸して落としてから
使用すると落ちにくいようです。
COSMOの特徴
コスモはルシアン(LECIEN)、1933年創業
の京都の会社の製品です。
糸の取り扱いをはじめたのは1950年だそうです。
素材:希少性の高い高級超長綿
色数:500色
特徴:ソフトな色合い、手触り感 アースカラー、パステルカラー
ANCHORの特徴
日本では扱っているところが多くはないですが、
1866年創業のヨーロッパのメーカーです。
→ドイツ(Freiburg)
→ハンガリー
素材:100%エジプト・ギザ超長綿
色数:444色
特徴:発色のよいマットな色合い、しっかりとした手触り感
Anchorの糸も色落ちにしやすい声は
あるのですが、メーカーによると
環境にやさしいインクで染めているため
ということらしいです。
Olympusの特徴
オリンパス製絲株式会社という
名古屋のメーカーです。
1908年創業、1928年から刺繍糸を
取り扱い開始しています。
素材:最高品質のエジプト綿
色数:434色
特徴:ツヤをおさえた上品な色合い、明るく華やか、しっかりとした手触り感
MATALBONの特徴
マタルボンは知る人ぞ知る、
京橋にある越前屋さんオリジナルの刺繍糸ですね。
1865年創業です。
色数:125色(5色廃番予定含)
特徴:8本撚り10m、ふんわりした色合い、手触り感
刺繍糸のメーカーは老舗揃いですね。
たくさんのメーカー、色数があります。
選ぶのは楽しいですが、
全部そろえようと思うと
気が遠くなってしまいますので、
気に入ったメーカー・色番を
ストックして使うといいと思います。
作品制作途中で糸が足りなくなってしまう
というのは不安になりますから。
まとめ
・刺繍糸はメーカーにより、色味や糸の質感が異なる。
・すべてそろえようとせず、お気に入りが見つかったら、ある程度ストックしておくと便利。